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【コラム】 「電撃大王」百合マンガ対談!~仲谷鳰(やがて君になる) x 川浪いずみ(籠の少女は恋をする)~ : アキバBlog
【コラム】 「電撃大王」百合マンガ対談!~仲谷鳰(やがて君になる) x 川浪いずみ(籠の少女は恋をする)~ : アキバBlog
月刊コミック電撃大王から、 「やがて君になる」 5巻、 「籠の少女は恋をする」 1巻、 「エクレア bleue あなたに響く百合アンソロジー」 の三冊のガールズラブマンガが1月27日に刊行。
今回はこれらの刊行記念として、仲谷鳰先生x川浪いずみ先生による百合マンガ対談を実施!(取材・文: かーずSP )
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「 月刊コミック電撃大王 」から、三冊のガールズラブ(百合)マンガが1月27日に刊行される
・女の子同士の「特別な想い」を瑞々しく描いた 「やがて君になる」 5巻( 仲谷鳰 )
・全寮制の女学園で紡がれる「ひと時の恋」─── 「籠の少女は恋をする」 1巻( 川浪いずみ )
・様々な少女たちの関係性の物語を綴る 「エクレア bleue あなたに響く百合アンソロジー」
今回はこれらの刊行記念として、仲谷鳰先生x川浪いずみ先生による百合マンガ対談を実施!両者の描く百合マンガの共通点と差異、執筆時の裏話、読み手としての百合好きトークなど、赤裸々に暴露していただきました
※本文中、敬称略
■『籠の少女は恋をする』の秘話「悪趣味なものが描きたくて」
───お二人はいままでに面識はあったのでしょうか?
仲谷鳰 (以下、 仲谷 ):7、8年前同人誌即売会の打ち上げではじめてお会いしました
川浪 (以下、 川浪いずみ ):仲谷さんから本を頂いて、なんだこのクソ上手い同人誌は!って。
それが今は同じ雑誌で漫画を連載しているっていうのは驚きですね
仲谷 :『籠の少女は恋をする』が「電撃大王」で始まったときは驚きました。
第一話を読んで、エグいのが来たなって思いましたね
川浪 :あはは
「籠の少女は恋をする」 1巻( 川浪いずみ )
仲谷 :川浪さんなのでヘビーな内容かもって予想はしていましたが、ここまでストレートに重いとは! 行き場のない状況でヒロインたちが、どうやって幸せを見つけていけるのかって、毎回ハラハラしながら読んでます。
【「籠の少女は恋をする」あらすじ】
容姿端麗、頭脳明晰な少女が集められる全寮制の学園。
そこに転入した千鶴は、冬子と美緒という姉妹と同室になる。
学園のカリキュラムをこなしていく中で、次第に違和感に気付いていき……。
少女たちは、いずれ売られる運命の中で、ひと時の恋をここで育む
仲谷 :女学校もので、卒業したら許嫁がいて結婚しなくちゃいけない。
学園にいる間だけの関係って、古典的な百合のイメージかなって思ったんですけど
川浪 :古典は意識してなかったんですけど、大奥や遊郭、娼館で発生する百合が大好きなんです。
花魁(おいらん)同士の恋愛みたいな、「今だけの関係」というワードが最初の着想に繋がってます
仲谷 :「今だけの関係」っておいしいですよね。
私が印象的だったのは、冬子の結婚式っぽい卒業式。
どこかに買われていくので卒業=不幸なのかと思ったら、冬子自身が希望を持っていたりして、いろんな気持ちが入り交じっているのを楽しく読みました
冬子
川浪 :私は悪趣味なものを描きたいと思って……
(一同笑い)
仲谷 :さすが!
川浪 :売られていく少女にウェディングドレスを着せるのは悪趣味なんだけど、卒業していく子たちの想いは各々違うので、どういう気持ちで学園生活を送っているのか、どうして冬子がそういう思考に至っているのかを描いたんです
仲谷 :この卒業式のシーンで綺麗にまとまったというか、冬子というキャラクターが理解できてすごい良かったです。
それと私は妹の美緒が好きなんです。
設定としてみんな全体的に抑圧されていて、我慢することが多いので、自分を出していけるキャラはいいなと思いました
美緒
川浪 :美緒は学園の負の部分を「嫌だ!」ってはっきり物申す、怒りのキャラみたいな役割をイメージしています
■「エッチなシーンは描いていて楽しい」
───川浪先生が『やがて君になる』を読んだ時はどういう感想でしたか?
「やがて君になる」 5巻( 仲谷鳰 )
川浪 :連載が始まった時点でめちゃめちゃ楽しみにしていて、読んで「わー!」って大興奮ですよ。
語彙力は死にます。
私が好きなのは2巻最後の河原のシーン。
10話で燈子の面倒くささが絶好調みたいな(笑) これが仲谷さんがずっと描きたかったものなのかなって
「死んでも言われたくない」
仲谷 :連載を始めたときから、最初の大きな目標が10話のこのシーンでした。
燈子の内面が全部明かされるのが10話なので、ここを挙げてもらえるのは嬉しいですね。
一巻ごとに山場は作れと散々編集さんに言われているので、ここは盛り上げていこうと
川浪 :仲谷さんとは、担当さんが同じなんですけど、私もその話をされます。
1巻ごとと、毎話ごとにも山を作れって。
『籠の少女は恋をする』は重たい話なので、とにかく百合的なサービスシーンを入れるのも大事だと思っています
仲谷 :エッチなシーンはどこまで描くのかと思ったら、結構がっつり描きましたね!(笑)
「籠の少女は恋をする」1巻より
川浪 :エッチなシーンは描いていて楽しいです。
『やが君』も体育倉庫とか、お風呂のシーンがありましたね
仲谷 :私も、あれは正直楽しかった
川浪 :脱衣場の駆け引きが面白くて、脱ぐタイミングとかお互い牽制していて。
キャラごとに脱ぐことに対する考えの違いも見られましたね
「やがて君になる」4巻より
仲谷 :侑はもともと運動部でそういうのは慣れてそうだから、さっさと脱いだほうが勝ちってことで
■自分の絵に慣れすぎると、美人の描き方がわからなくなってくる
───お互いのマンガで注目しているところはありますか?
川浪 :私は背景が苦手で、実は仲谷さんの漫画を参考にして描いています。
1話の原稿を提出した時に、編集さんに背景がのっぺりしすぎているので、参考にするようにと提示されたのが『やがて君になる』でした
仲谷 :も、もっと他に参考にする人がいるんじゃないかな?(焦りながら) でも『籠の少女は恋をする』の学園は、日本の普通の学校っぽくないですよね
川浪 :古めの洋館をイメージしています
仲谷 :シャンデリアがありますしね。
あの学園の建物は描くのに苦労しそうです
川浪 :背景は全部、大変だなって
仲谷 :マンガを描く人はみんなそう思ってますよね多分。
私も背景には苦手意識があって、できるだけ資料を見なきゃいけないなって、初心者みたい事言ってますけど
─── 前回のインタビュー でも、「『人が走るところを描くのが苦手』って、初心者ですか」ってツッコミがありました
仲谷 :初心者なんです! 学校の建物って見なくても描ける気がするんですけど、やっぱり見ないで描いたら嘘っぽくなっちゃうんですよね
───人物を描く時は苦労されないんですか?
川浪 :設定上、どのコマも可愛く描かなきゃいけないのがすごく大変です
仲谷 :「この学園にいるのは全員美人」って設定だから、大変ですよね。
燈子も美人って設定だから難しくて、初期の頃は「ここの燈子が可愛くないから直して」って編集さんによく言われてました
川浪 :原稿を描き続けていると、自分の絵に目が慣れてきちゃうんで、言われないと気づけなくなってくるんですよね
仲谷 :私は表情と可愛さの両立が難ししいと思って苦労しています。
『籠の少女は恋をする』では辛い表情をしている時にもキャラを可愛くさせていて、すごい画力だなってしみじみ思います
■「キャラクターが読者から嫌われる」ことについて
川浪 :仲谷さんのマンガはちょっとした表情もすごく目を引くし、4巻最後の侑の不機嫌そうな顔。
今、燈子に対して出している気持ちの素直な所が表情に出ていて上手だなーって憧れます
「やがて君になる」4巻より
仲谷 :侑って表情が出ないタイプというか、ニュートラルな表情をしてることが多いんですよ。
だからたまに不機嫌な顔をしているのは、描いていてちょっと楽しいですね
───逆に、仲谷さんが川浪さんのマンガに憧れる部分はありますか?
仲谷 :私はキャラクターが読者に嫌われることが怖いんですけど、『籠の少女は恋をする』って内容的にも容赦ができないじゃないですか
川浪 :私は怖くないと思って描いています。
私は、生身の人間が一番面白いコンテンツだと思っていて
仲谷 :人間がコンテンツ!
川浪 :その人間の持っている背景をできるだけ掘り下げたいって考えるんです。
さすがに主人公やメインヒロインが嫌われるのは厳しいですが、すべての魅力的な人間が全員に好かれるかというと、そうではないと思っています。
だから話を読む障害にならなければ、突き抜けて嫌われるキャラがいてもいいかなって
仲谷 :それがすごいんですよ。
私は可能な限り嫌われないように立ち回らせちゃいますので、嫌われてなんぼのキャラが描けるのは憧れます
川浪 :これ以上やったら嫌われ過ぎてしまうというクオリティコントロールは編集さんにおまかせして、最初は自由に描いています。
良くないのは嫌われるよりも無関心なのではないかと思います
■『やが君』『籠の少女』、名前の付け方の由来は?
───同じ担当編集ならではのエピソードはありますか?
川浪 :編集さんがいつまでたっても冬子を「とうこ」って間違えるんですよ
「籠の少女は恋をする」左:冬子(ふゆこ) 右:燈子(とうこ)
仲谷 :冬子(ふゆこ)と燈子(とうこ)ですからね!(笑) 名前の付け方ってこだわってます?
川浪 :まず全体的に子音はかぶらないようにして、慧は賢そうな名前にしたくて。
冬子と美緒は、親が名付けた時のノリの差を出したかったんです。
美緒の方が愛されていて、冬子の方が冬に生まれたから冬子って
仲谷 :姉のほうは悩まずに決めた感じに。
千鶴って名前は?
川浪 :千鶴って名前が前から好きだったからです。
夕映はちょっと儚さを出したくて、「夕」に「映える」って漢字にしました。
仲谷さんは?
左:千鶴 右:夕映
仲谷 :文字数をとりあえず変えておこうってことで、最初に侑と燈子。
主人公がさっぱりした一文字で中性的な名前で侑。
ヒロインは◯子にしようと。
周りのキャラは漢字3文字の子(佐伯 沙弥香)と平仮名の子(叶 こよみ)など、パッと見た目に違いが出るようにしました。
主要キャラは漢字の意味なども気にかけていますが、最初に考えるのは他キャラと並べたときのバランスですね
■作品を読んで傷つきたいから、バッドエンドも好物です
───以前行われた 仲谷先生と缶乃先生の対談 で、百合だけではなくカップリングが好きという話になりました。
川浪さんはいかがですか?
川浪 :私も同じです。
女の子が好きなので百合が好きではあるんですけど、女性同士に限らずキャラクター同士の感情の葛藤やすれ違い、ぶつかり合いにグッと来きます
仲谷 :そこは相思相愛じゃなくても?
川浪 :OKなんです
───バッドエンドは好きですか?
川浪 :好きです。
私は作品を読んで傷つきたいと思っています。
悲しい気持ちとか、フィクションに感情を揺さぶられたいんです。
現実で辛いことがあると辛いけど、フィクションだったら楽しめるじゃないですか。
作品で傷ついて、感情を動かされるのが好きなんです
仲谷 :わかります! 自分が描ける気はしないんですけど、幸せな結末だけが感情を揺さぶられるわけじゃないですし、漫画で若者に傷跡を残したい感があります
川浪 :感情を揺さぶられることに喜びを覚えるから、バッドエンドかどうかは重要じゃありません
仲谷 :バッドエンドに納得ができる終わりであれば、なにもかもうまくいきましたってお話の〆じゃなくても楽しめると私も思います。
ただ長編だとキャラクターに愛着が湧いてくるので、どうしても幸せになってほしいって感情も出てきてしまうかもしれません
■『エクレア bleue』ひたすら煩悩でケモミミ描いてます(仲谷)
───お二人とも 電撃コミック大賞 の受賞者ということで、攻略法を教えて下さい
仲谷 :私もまだまだ未熟なので、攻略法というものを言える立場ではないのですが、自分も受賞よりもっと前の学生の頃の投稿作では「賞向けの読み切りってこんな感じだよね」と小賢しいことを考えていました。
でもそれはやらないほうがいいと思います。
上手に描こうとしてもどうせ力量はバレてしまいますので、一番描きたいやつを描いた方がいいのかなって
川浪 :同じように思います。
受賞作と雑誌で連載される作品って違うと思うんです。
連載向けに考えるマンガはデビューする時に描けばいいので、投稿作は自己紹介として、「自分が好きに描いたらこうなります」ってプレゼンの役割を意識した方がいいのかなと
───川浪先生はどんな百合にハマっていたんでしょうか
川浪 :かわかみじゅんこ先生の『キキララ火山』(2001年、飛鳥新社)って短編集に入っている『パラダイス』という作品です。
夜遊びしてる女子高生二人組の話で、ナンパされてついてっちゃうんですけど、必ず同じ部屋でセックスする。
二人でいれば安心で、男ともしてるけど女同士のほうが絆が強いぞっていうのが、今思えば私の性癖の原点かもしれません
仲谷 :最近の百合はどうですか?
川浪 :百合作品ではありませんが、『ボールルームへようこそ』に百合を感じました。
アニメはまだ最後まで観られてないんですけど、14話に明と千夏が悪口を言い合うシーンがあって……
仲谷 :百合ですよね! 続きを早く観てください、最後までホントに綺麗な百合で
川浪 :19話の過去編は観てます
仲谷 :明は最初からめんどくさいオーラがすごい漂ってましたね(笑)
───仲谷さんの最近の百合事情は?
川浪 :かわかみじゅんこ先生の『キキララ火山』(2001年、飛鳥新社)って短編集に入っている『パラダイス』という作品です。
夜遊びしてる女子高生二人組の話で、ナンパされてついてっちゃうんですけど、必ず同じ部屋でセックスする。
二人でいれば安心で、男ともしてるけど女同士のほうが絆が強いぞっていうのが、今思えば私の性癖の原点かもしれません
仲谷 :最近の百合はどうですか?
川浪 :百合作品ではありませんが、『ボールルームへようこそ』に百合を感じました。
アニメはまだ最後まで観られてないんですけど、14話に明と千夏が悪口を言い合うシーンがあって……
仲谷 :百合ですよね! 続きを早く観てください、最後までホントに綺麗な百合で
川浪 :19話の過去編は観てます
仲谷 :明は最初からめんどくさいオーラがすごい漂ってましたね(笑)
───仲谷さんの最近の百合事情は?
仲谷 :アニメだと『少女終末旅行』が百合的にもおいしかったのと、同じ電撃コミック大賞出身の萩埜まこと先生が描かれている 「熱帯魚は雪に焦がれる」 (「電撃マオウ」連載)に注目しています。
ゆったりした時間で着実に関係が作られていくのが丁寧に描かれていて面白いです
───仲谷先生は『エクレア bleue あなたに響く百合アンソロジー』にも参加されているんですよね
「エクレア bleue あなたに響く百合アンソロジー」
仲谷 :ないんですけど、ケモミミの大家である伊藤ハチ先生と真正面から戦いたくはなかったので……というのは半分冗談ですが。
自分の読み切りは『エクレア』1冊目から回を追うごとに頭を使わない話になっています、ぜひ読んで下さい
───最後にお二人から皆さんへメッセージをお願いします
仲谷 :『やがて君になる』5巻ではついにデート回があります! 侑と燈子のいよいよ感も出しつつ、6巻くらいで終わるんじゃないかって憶測があるんですけど、まだそんなすぐには終わりませんので!
川浪 :そんな憶測があるんだ(笑)
仲谷 :あるらしいです。
目指してる終わりには着実に近づいてるんですけど、もうちょっとお付き合いいただければと思いますので、よろしくお願いします
川浪 : はじめての単行本で緊張していますが、千鶴や夕映たちの今後をハラハラしながら読んでいただければと。
少しでも誰かの感情を揺さぶれたら嬉しいです
───本日はありがとうございました
(取材・文: かーずSP )

2018-01-26 10:00:54

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